仕事・転職

【経験者が解説】ホテルの給料が低いのはなぜか【読めばすぐにわかる】

2020年9月11日



この記事を読んでいるあなたは、こんなことに悩んでいませんか?


ホテルマンの悩み

  • ホテルマンとしての給料が低い
  • 旦那(妻)がホテルマンだけど、年収が低くて先々が不安
  • 正直生活が厳しい



そんな悩みに解決策を示しながらお答えします。


 この記事を書いている人


僕は大手のホテルで6年間、ビジネスホテルで3年間勤めました。

大小どちらのホテルも経験済みで、古くから有名なホテルと新進気鋭のホテルのどちらも内情を知っています。


そのうえで経験談からお伝えすると、同じホテルにいても年収は大きく変わりません。


ホテルマンを続ける意思があるなら、他ホテルへ。

無ければ、さっさと違う業界に転職しましょう。


きっとこれを読んだ後に、行動を起こしたくなるはずです。


ホテル業界の年収が低い理由は大きく分けて3つ


ホテル業界の年収が低いのは大きく分けて3つ原因があります。

ホテル業界に合計で10年弱勤めてきた僕からの経験則です。


その3つは以下の通り整理しました。

  • ホテル業界の構造
  • 正直に言うと誰にでも出来る仕事
  • ホテルという【概念の成り立ち】


では、順番に見ていきましょう。


業界自体が属人的な仕事である


属人的とはどういったことでしょうか。


「属人」の読み方は“ぞくじん”。

ビジネスの世界で用いられる「属人」の意味には、大きく分けて二つの意味があります。

まず、よく使われるのが“業務が特定の人物のスキルに依存してしまう(また、その人物にしかやり方が分からなくなってしまう)こと”という意味。「あの人が対応しないとダメだ!」という状況です。

さらに、“業務が仕組み化されていないため、担当者の経験や勘に頼ること”という意味で用いられるケースもあります。

出典: bizwords.jp


基本的に【属人】という言葉は、ある特定の人しか物事を処理できないなど【個人】に対して使われる言葉です。


ですが、僕が今回お伝えする【属人化】は違う。

【ホテル】という業界から見て【ホテルマン・ホテリエ】という【人】に【属人】していることを指します。


簡単に説明すると、人がいないと始まらないということです。


 【属人的】なホテル業界の給料が安くなるワケ


ホテルの給料が安くなるワケは【属人的】な観点からです。

要は人が動くことで、仕事をこなし売り上げをあげているというワケですね。


例えば、小売業界を例に取ります。
小売り業界も属人的な業界ですが、近年ではセルフレジを導入した【脱属人化】も進んでいますよね。
ですが、ホテル業界でセルフサービスは進んでいるかというと全く進んでいません。ホテル業界の構造がそうさせてるんですね。


【脱属人化】を図り、ロボットが接客をする画期的なホテルをHISが手掛けたのですが、結局撤退しています。

https://www.gizmodo.jp/2019/01/robots-ruin-robot-hotel.html


この記事を見てもわかる通り、ホテルではまだ【脱属人化】を進めることが難しいんですね。


ホテルは口コミ商売の側面も強いので、人手不足でサービスの質が低下すると大打撃です。


では、サービスの質を維持し売り上げを上げつつ、固定費を減らす手段として一番の最適解はなんでしょうか。



答えは”給料を安く抑える"です。


一番わかりやすくて、一番効果がある施策ですね。


給料が低い理由をロジカルに理解出来れば、ホテル業界の給料が低い理由や休みが少ないワケがわかります。


正直に言うと誰でも出来る


ホテルのサービスは基本的に誰でも出来ると僕は思っています。

もちろん、向いている向いていないはありますが、ここでいう誰でも出来るは特別な資格やスキルが不要ということです。


>> 【元ホテルマンが解説】ホテルマンになるためには資格や学歴は不要!


もしスキルや資格が必須の職業であれば、雇用する人数はもっと少なくなりますよね。
その分専門性も高くなり、希少価値が上がります。
希少価値が上がるということは、それだけ販売価格も上げやすくなるため給料に還元しやすくなるでしょう。



現状ホテルの給料がそこまで変わっていないということは、それだけ希少価値が低い職業と言えます。


簡単に言ってしまうと【誰でも出来る】ということ


ここでいう誰でも出来る=誰でもよいホテルマンになれるという意味ではありません。


 ホテルで働く【おばちゃん】を見たことありませんか?


ホテル、特にレストランでおばちゃんが働いているを見たことがありませんか?


何か資格を持っているわけでもないし、多言語が話せるわけではありません。


ですが彼女たちはホテルで働いています。


ここでも勘違いしないでほしいのは、彼女たちが何も出来ないと言っているわけではありません。
むしろ彼女たちの方が普通のホテルマンよりかは確実に良いサービスをします。


誰でも出来るから門戸が広い分、専門性はないということ。


あなたが経営者なら、アルバイトと正社員のどちらを雇用しますか?



ホテルが出来た根底の理由


そもそもホテルが出来た根底の理由を知っていますか?


ホテルというのは元々西洋の文化であり、十字軍の兵士や修道士、または巡礼を行う旅人が険しい道のりを乗り越えた先の休憩を取る場所が始まりと言われています。
険しい道を乗り越えた先にある宿泊施設にどれだけ感動したことでしょう。
宗教的な背景もありますが、旅人の疲れを癒すというところが始まりだったわけです。


つまり、相手の為を想って【おもてなし】をするということがホテルの原点であるわけですね。

慈悲の精神、自己犠牲の精神から成り立っていることがわかります。


この自己犠牲の精神があるからこそ、ホテルの給料は上がらないのかもしれません。


ホテルでは顧客の満足を得るために自己犠牲を大事にしています。
ホテル自体は人を沢山抱えることによる、コストの増加→利益の減少。
ホテルマン自体は働き方や、給料の面での水準の低さ→自己犠牲の精神でカバーをする。



自己犠牲はとても尊い精神ですが、ことビジネスにおいては幸福度が下がってしまうように見受けられます。


素晴らしい職業ですが、自己犠牲ばかりで自分たちの幸せを蔑ろにしがちです。


ホテル業界で年収を上げようと思うのは難しい


ホテル業界で年収を上げようとするのは難しいです。


それは先のビジネスモデルや業界自体の精神構造を見ても明らか。



それでは実際に僕の経験談と見聞したことを含め説明したいと思います。


ホテル業界を約10年経験しているからこその自信を持ってお伝えできます!


僕が同じホテルで6年間働いた実体験


僕は専門学校を出て新卒(21歳)でホテル会社に入社します。


僕が新卒(21歳)でホテルに入った時の給与は額面157,000円でした(各種手当込み)
これはホテル基準でも結構高いほうで、酷い所は135,000円(各種手当込み)というところもありましたね。

それから、6年間働いたあとの最後の金額は額面176,000円(27歳時)でした。


昇給額としてすごく低いわけではないですが、働いても働いても生活水準が変わらなかったのを覚えています。


そして資格給もなかったので年収を上げる方法がなかったのです。


資格給はホテルによって制度が作られているところもあります。
ですが僕が働いていた大手ホテルですらなかったので、同じようなホテルにはないことが多いでしょう。


同じ業界ではさほど条件が変わらない


ホテル業界では転職をしてもさほど就労条件が変わりません。


大体どこのホテルに行っても同じ働き方なので、変わり様がないからです。



それでもホテル業界は転職をしないと年収を大幅にあげることも出来ません。


ちなみに僕の場合、同業界のビジネスホテルに転職しました。
月の給料は225,000円と5万円程度あがり、休日数も10日以上多くなりました。
更には有給休暇も取得できるという会社でした。



>> 【元ホテルマンが解説】ホテルが有給休暇取れないってホント?取得するためのアドバイスも伝えます!


これはたまたま、そのホテルが欲しい人材とマッチしていたことや、親会社の資金が潤沢であったことも挙げられます。


僕からアドバイスが出来るとしたら、ホテル業界で転職をする際に親会社がどのような会社か調査をしておくべきですね。


ポイント

インフラ系であれば安定はしますが、大きすぎる企業の場合は古い慣習が多かったりします。
また雇用している人数が多い分、休暇の日数増加や昇給のベースアップは望めません。



雇用が多ければ多いほど、昇給や休暇増といった動きは鈍いです。


狙い目は新しく参入したビジネスホテル系が良いでしょう。
最新システムを駆使して、なるべく脱属人化を図ろうとしています。

また新規参入ホテルはホテル業界を分析し、給料や休みが少ないことを把握していることが多い。
そのため条件面でなるべく良い条件を提示している傾向があります。


外資は給料が上がるが働き方がブラックな場合がほとんど


外資は給料が上がりますが、それ以上にブラックです。

私が仲良くしている、女性の元ホテルマンがいるのですが聞いたところによるとかなりのブラックでした。


彼女は大手の外資系ホテルのマネージャークラスにヘッドハンティングされるくらいとても有能だったのですが、体を壊したことで「もうホテルでは働きたくない」といってホテルマンを辞めました。
休日が無かったこと。残業が月100時間近かったこと。これらが特にしんどかったようです。



残業時間も多く、世のホテルマンの倍以上は貰っていました。
しかし、体調を悪くしてしまいホテルマンとしては働けなくなってしまったのです。


外資系のホテルで働きたいという人は名前に騙されずに、中身を見て判断するようにしましょう。

最近では会社の評判を見れるサイトも多くなってきましたので、情報収集は欠かさないようにしましょうね。


ホテルマンは環境を整えることが大事。


ホテルで得られるスキルは他の業種でも活かせる


「ホテルから転職するのは不安だなぁ」ということはとても分かります。


ただしホテルで働いていて、得るスキルも沢山ありますよ。




僕が転職エージェントと話したときにこれは使えそうなスキルだなというものをまとめてみました。

現在ホテルで働く人は必見です。


1.対人折衝力


これは言わずもがな、ですね。


ホテルは周りの接客レベルが高いので、自ずと自分のレベルを引き上げてくれます。



その為、人と関わる仕事においては比較的成功しやすいです。


営業・販売などは対人折衝力を活かすことが可能です。


接客という点では軸をずらしながら転職が可能ですよね!


2.提案力


ホテルマンは提案力も鍛えられています。


「ホテルマンはNOというな」という教えを受けるからです。


出来ないことはNOといわず、妥協案を見つけたり代替案を見つけて望みを叶えよ!という意味ですね。



自分なりの引き出しを持ってその場に合わせた提案力はホテルマンで培える強みかもしれません。


①がダメならば②、②がだめならば③といったように会話を交えて、上手く提案できる力がホテルマンにあると思います。


3.解決力


ホテルマンは解決力も強みの一つでしょう。

それはホテルマンとして沢山のお客様と向き合うことで培った能力と言えます。


無理難題を押し付けてくる人が沢山いる中で、どのようにその場の問題を解決できるか。


クレーム対応にも似てますが、しっかりと代替案を提示し双方にとって一番の最適解を導き出す能力も長けていると思っています。


そういう意味では裁量があるところの方が生きるかもしれませんね


まとめ:年収を上げて今の暮らしを豊かにしていこう!



ホテルの年収は、正直低いです。


そして社会人ならわかると思いますが、世の中お金がないと不自由することが多い。


同じ時間働いて、お金を沢山もらえるほうが絶対に良いに決まっています。



そう考えるとホテルで年収を上げるには転職しか考えられません。

今、宿泊業界は未曽有の危機にさらされています。もし異業種の転職を考えるならば今です。


少なくとも転職サイトには登録しておきましょう。


給料の低さで悩むホテルマンが減ることを祈ります。


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