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仕事・転職

ホテルのフロントを辞めたいなら、早く辞めよう

2020年8月17日


ホテルのフロントで働いています。
正直辞めたいけど、辞めて暮らしていけるか心配。




ホテルで働いている人は、一度は転職を考えたことがあるのではないでしょうか。



実際に僕自身もホテルで働いていた時は、幾度となく転職を考えていました。



今回はホテル業界のなぜ?もふまえ解説していきます。




結論、辞めたいと思ったときが辞め時です。




全て読み終わったときに、納得ができると思いますよ。





そもそも何故ホテルのフロントを辞めたいと思うのか。理由を解説します。


ホテルの業界で働いていると、辞めたいと思う人が周りには常にいます。


ではなぜ皆ホテルのフロントを辞めたいと思うのでしょうか。



ホテル経験者なりに解説していきます。

給料が低すぎる


お給料の低さはかなりのウェイトを占めているでしょう。


給料の低さは群を抜いて低いです。


20歳から24歳の若い年代のうちに、お給料の平均が20万円を超えないのは宿泊・飲食サービス業のみとなっています。




また厚生労働省が発表している「平成 30 年賃金構造基本統計調査の概況」のなかでは以下のように述べられています。



賃金カーブをみると、男性では、金融業,保険業は50~54歳で賃金がピークとなり、その

後大きく下降している。また、宿泊業,飲食サービス業及びサービス業(他に分類されない

もの)は他の産業に比べ賃金カーブが緩やかとなっている。

厚生労働省発表 平成 30 年賃金構造基本統計調査の概況 より



これがどういうことを指しているかわかりますでしょうか。




宿泊業を含めたサービス業は、年齢を重ねても給料が増えるわけではないということです。



ちなみに50~54歳代の賃金ピークの時期のTOPの業界は金融・保険業の約64万円


宿泊を含めたサービス業は約32万円です。


おおよそ倍の開きが出ています。



どうですか?これでもホテルマンを続けたいと思うでしょうか。



若いうちも給料が安いのに、
年齢を重ねても上がらないなんて・・・



休日・休暇の少なさ


ホテルのフロントで働いている人は仕事と生活の調和、いわゆるワークライフバランスがとれていません。


その原因はなぜか、実態を見てみましょう


まずは休日です。


年間休日総数

産業別にみると、

「情報通信業」及び「学術研究,専門・技術サービス業」が 118.8 日で最も長く、「宿泊業,飲食サー

ビス業」が 97.1 日で最も短くなっている。

平成 30 年就労条件総合調査の概況



宿泊業・飲食業は全業種の中で一番低いとの結果に。




一番多い日数に比べ20日以上も差があるんですね。


働くうえでこの日数は大きすぎる・・・



ワークライフバランスが取れないことやその理由



休日数が少ないだけなら、他の業種が当てはまることもあるでしょう。

しかし、更に悪影響を及ぼしているのがワークライフバランスが取れていないことです。

「仕事と生活の調和」推進の障害と考えられる理由

お客様との関係で労働時間が不規則になりがち 74.4%

季節等時期的な繁閑さが大きい        66.7%

営業時間が長い               59.0%

働き方・休み方改善ハンドブック(宿泊業)





ホテルはお客様思考が強く、働いている人が主体的に仕事を遂行することが難しいです。



会社の都合で・・・といってお客様から逃れることなんてできません。



バーで働いていた時の経験ですが
「閉店時間です」って声かけただけで説教が始まり、
2時間程度拘束されたことがあります・・



理不尽に自分の時間を奪われた経験はホテルマンならあるあるですね。




またクローズの時間が無いため、終わりの時間が見えないのも特徴の一つ。



明確な終わりの時間が見えないことにより、ずるずると残業をしてしまうし

周りもそれが当たり前だと感じてしまうんですね。



最近はSNSの発達もあり、更にお客様思考が顕著になった気がします。



働き方に課題が多い



また、働き方の課題も見てみましょう。



働き方の課題

年次有給休暇の取得率が低い 43.6%

子育てと両立できるような就業時間の設定が難しい 35.9%

残業など労働時間が長い   30,8%

働き方・休み方改善ハンドブック(宿泊業)



一番は有休休暇の取得率が低いことが挙げられます。


これは先ほどのワークライフバランス同様に、仕事が自分主体ではなくお客様主体だからです。



プロダクトやコンテンツを売っている業界は人に左右されません。


黙々と仕組みを作ったり、新しいことを作成したり・・・


世の中に新しい技術を出すことで利益を上げていきます。



じゃあ宿泊業はどうなのか?


まず前提としてお客様が来ないと、ホテルには売り上げがありません。


この時点でホテルはお客様依存しています。


それが有休休暇とどうつながるの?


問題は何を売っているかです。


技術や製品を売っている業界は、商品が作り出されてしまえば


あとはその商品が稼いでくれます。


つまり、自分の手を割かなくてもいいんです。商品が動いていれば。


自分の手を割かなくてよいのであれば時間が生まれますよね。


また稼ぎはプロダクトが売り上げてくれる。


有給休暇取得で一番ハードルの高い時間と稼ぎがクリアできているわけです。



ホテル業ではそれが出来ない理由は・・・


  • 人が必ず必要であること
  • お客様が来ないと成り立たないこと
  • 目に見えないプロダクトを売っていること

簡単に挙げるとするならばこんなとこでしょうか。



ホテルのフロントで何故このような悪循環が生まれるのか考えたことがありますか?


何故、ホテルのフロントでこのような悪循環が生まれるのか。


それはホテルのビジネスモデルに原因があります。


実際に大きな目線で見るとなるほどって思いますよ!


ホテル業界が変わると期待してはダメです。


ホテル業界のビジネスモデルを考えてみよう。


ホテル業界のビジネスモデルを考えてみましょう。



まずホテルの基本的な売り上げはお客様が利用した料金です。

  • 駐車場
  • テナント手数料
  • グッズの販売


などもあります。



とは言え、宿泊やレストランの売り上げが一番大きいわけです。



売り上げを上げる=お客様をホテルに呼ばないと話になりません。



ホテルに宿泊する際に一番多い理由って旅行じゃないでしょうか。


でも普通の人って一年でそこまで旅行しませんよね。


だってお金が掛かりますもん。


来て宿泊していただかないと、お金にならないのに機会は年に数回しかない。



この時点でビジネスモデルとして利益率が厳しいのは明らか・・・。



ホテルは施設を維持する費用が掛かる



ホテルは施設を維持する費用もかかります。


それは売り上げがあっても無くても発生する費用です。


例えば、大型ショッピングモールのトイレや電気が壊れてたとします。


でもショッピングモール内の実質売り上げは、各店舗のプロダクトなので売り上げに大きく影響がありません。


トイレ自体は後で直しても、売り上げの差異にはさほど差がありません。


ただしホテルは違います。



ポイント

  • 客室内のトイレが故障→販売停止
  • 共有部のトイレが故障→口コミに書かれる→売り上げが下がる



客室やホテル内部の全てが商品なので、どこか一部分が壊れていると販売が出来ません。


その為なるべく、不具合が起こらないようにメンテナンスが欠かせないため維持費がかかるのです。


売上を上げる商品にメンテナンスが欠かせないということは、費用が増大してしまいます。


売り上げからその費用を払う必要があるから
利益の率が減るのでは・・・?


その通りです。


売上が無いのにも関わらず

常に費用が掛かってくるので利益率が低くなってしまうのです。



利益率が低いということは、必然的に給料やボーナスにも影響してきます。



「人」が動かないと成り立たないビジネス



ホテル業は人がいないと成り立たないビジネスです。



以前、ロボットだらけのホテルがあったのを知っている方も多いと思います。



最終的にはロボットは解雇、人が接客を行うようになりました。



[blogcard url="https://www.gizmodo.jp/2019/01/robots-ruin-robot-hotel.html"]


ロボットが人にとって代われなかったということですね。



メリットは人の仕事がまだ残っていると確認できたところ。


そしてデメリットでは人が働き続けないといけない、ということが再認識された点です。



現時点ではどうあがいても人が必要なので、人員を確保する必要があります。



ホテルは従業員が多くいないと成り立たないよね。
ということは人件費が相当かかる?



その通りです!
ではどのように人件費を削減するのでしょうか。



ホテル業で人件費を抑制する方法は考えられるだけでも二つあります。


  • 就業条件を厳しめにして人を雇う
  • 人件費削減の為、定員を減らす。



以上の事柄が挙げられます。



  • 就業条件を厳しめにして人を雇う。


ホテルは利益率が低いビジネスなので、良い条件で人を雇うことが出来ません。



沢山の人員が必要であり、良い条件で人を雇っていると会社が破綻しかねないからです。



ビジネスモデルが改善されない以上、就労条件を厳しめにせざるを得ないでしょう。


  • 給料
  • 休日


従業員にとっては、一番メリットがない部分が先に削られていくのは明白です。


会社もビジネスなので。


それでもホテルで仕事を続けられる人は中々いないでしょうね。


  • 人件費削減の為定員を減らす。



ホテルは人がいないと成り立ちません。


ですが、人件費の削減も必要です。
その為に行うことは人員の整理。


何故か?一番手っ取り早く削減できるからですね。


現場に出ていない管理職は、数字を気にするのが仕事なので

いくら人が足りなくても人件費を削ります(コストカットという名目で)



しわ寄せがくるのは従業員。


キャパシティ以上の仕事を任されるが、給料は変わりません。


(しかも上長の承認が通らないと、残業が付かない部署もありました・・・)


それってかなりやばいんじゃ・・・


ホテル業界は未だに精神論で成り立ってる部分が大きいです。。。





これでもホテルで働きたいと思いますか?



答えはNOでしょうね。



ホテル業界の働き方は画期的なシステムの改善が無いと無理!



ホテルの働き方の根底にある考え方は



  • 顧客至上主義
  • ホテルはお客様の滞在に満足を売る



という原則のもと、成り立っています。


これはどの業界でも通じることでしょう。


ですがホテルのサービスは

モノ対ヒトではなく

ヒト対ヒトです。


モノには感情もありませんし、いくら使っても壊れない限りは稼働することで出来るけど


ヒトはそういうわけにはいきませんよね。


ヒト対ヒトのサービスはある面で限界が見えているのです。


本当に顧客至上主義でお客様を満足させるなら
満足させる役割を担う従業員が力を発揮できる

環境を整えるべきですが・・・



ホテルは利益率が低いので、従業員の環境整備より

施設の老朽化に対してのメンテナンスや、新しい設備の増設にお金を使ってしまうのです。




改善する見込みはあるのか冷静に考えてみても
素人目にもないのがわかるね。



ホテル業界は画期的な経営システムや、休館日を策定するなどして


常に革新していかないとならないでしょうね。



もちろん今後の法改正などで働きやすい環境が整うかもしれません。


それはいつですか?


あなたはそれまで他の人よりも低い給料でほかの人より少ない休みで働きますか?


5年後や10年後を考えた時に自分のお金がどれくらい増えていて


休みの日数によって生活が変わっているか考えられますか?



そう考えると、ホテルのフロントは
転職を考えないほうがリスキーです。




ホテルのフロントで働いていて悩んでいる人は一刻も早く、転職すべし!



転職経験者からすると悩んでいても時間の無駄です。



ホテル業の人が転職を考える際に思い浮かぶ

自分の長所ってなんだと思いますか?


大体が接客の良さ、笑顔なんですよね。


それって圧倒的に他の職業でも活かせるんですか?



それ以外のスキルは何もないんですか?


ってはたから見たら思いませんか?(笑)


(実際に僕がそれしかスキルが無かったので、業界を離れてみたらぶっちゃけそう思います)

確かに日々業務をこなしてて
他にも活かせるスキルって思い浮かばないな・・・



それならば、尚更早くに転職すべきです!



もしこの記事を読んでいるあなたが20代であれば、まだ他の業界の転職も比較的簡単です。



まずはリクナビNEXTなどの転職サイトに登録しましょう。


登録は勿論無料なので、試しで登録しておくのはありです!

職務経歴書なども登録を忘れずに行ってくださいね!



そうすることで勝手にオファーが来るようになります。






僕も登録しています。
業界最大手で案件数が尋常じゃないくらい多いです。
転職エージェントからもオファーがくるので
どのエージェントが良いかわからない人にもおススメ!





並行して転職エージェントも使い、さっさと泥沼業界から脱出してください。



あなたが30代ならばギリギリ他業種への転職も間に合います。


軸をずらして転職を考えましょう。


ホテル内で転職を重ねても、待遇は大きく変わりません。


大きく変わりたいのであれば、待遇が良い職場を探すべきです。


あなたが40代以降ならば、経験を活かし


ホテル業に携わるサプライなどの会社に転職するのも良いかもしれませんね。


今までの経験からきっと良い提案が出来ると思いますよ!


何か転職したくなってきたかも・・・


よほどのことが無い限り、
転職したほうが絶対に良い暮らしができますよ!


たった一度の人生、あなたは自分の幸せを叶えぬまま一生を終えるんですか?


僕は絶対にイヤです(笑)
自分がやりたいことに全力で向き合いたいから転職を行いますよ!



とにかく行動しないと始まりません。


そして行動を移さない間に、良い案件がほかの人に決まっていることもぶっちゃけあります。



転職はスピードが命です。


自分が良いなと思う企業があれば、すぐに転職に本腰を入れましょう!


まとめ:ホテルのフロントを辞めたい、ならば転職を考え外の世界を見てみよう!


ホテル業界にいるとどうしても、考えが凝り固まって


外の世界を見ることがなくなります。


また上司からも引き留められることもあるでしょう。


「そんな思いじゃやっていけないよ」とか

「ほかの所のほうが厳しいよ」とか。



よくよく考えてみてください。


その人って、転職したことありますか?


大体これを言ってくる人は転職経験のない人です。






現在コロナ禍で働き方が変わり、今後は個人の力が物を言う時代が来ると思います。



その時には沢山転職をして、色々なスキルを持っている人が確実に重要視されるようになるでしょう。
(スキルの掛け算ってやつですね。一つのスキルだけでなく、三つ四つを合わせれば〇万人に一人になるとかいうアレです)


星の数ほどある企業の中でずっと働き続けたい企業に会えるなんか稀です。


Twitterなんか見ても出来る人ほど、いろんな会社渡り歩いてますよね!(笑)


自分のやりたい、なりたいに素直に生きるほうが


最後に後悔がなくなりますよ!


まずは一歩踏み出してみて、より良い人生を手に入れましょう!



経験者として応援しています!


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