ホテル業界って有給が取れないイメージがあるけど、どうなんだろう。
就職や転職を決める前に改めて、実情を知っておきたい。
ホテルで働いているけど有給取れるホテルなんてあるの?
そんな悩みにお答えします。
ホテル業は年中無休なので、休みや有給休暇が取れるか不安ですよね。
実際に僕がホテルで働いた経験を基にお伝えすると、
有給休暇を取ることは可能ですが、
他の業界に比べ圧倒的に取れないことを理解しておくべきですね。
ではどこに気を付ければ有休を取得しやすくなるのか。
以下の内容を気を付けていれば、取りやすくなります。
この3つを覚えておこう
- 周りとのシフト調整
- 各部署の有休取得率の把握
- 繁忙期ではなく時期をずらして狙う
この記事を書いている僕はホテル業界で7年働いていました。
ホテル業界でもそこそこ有名なホテルグループにいたので、現場のリアルをお伝えできると自負しています。
実体験に基づき本記事内で詳細を深堀していきます。
ホテル業界で有給休暇は取れますが、期待は出来ません。
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結論から話すとホテル業界で有給休暇取得はあまり期待できません。
その理由は以下の通りです。
ポイント
- 慢性的な人員不足
- 有給休暇を取らせない雰囲気
- 職場環境によるところが大きい
一つずつ解説していきます。
以前ホテル業界の就業条件について解説した記事もありますので、よろしければご覧ください。
-
ホテルのフロントを辞めたいなら、早く辞めよう
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慢性的な人員不足
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ホテル業は慢性的な人員不足です。
何故なら離職率の高さが半端ないからなんですね。
3年以内に半数はやめているというデータが出ており、
実際に僕が働いていたホテルもそうでした。
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新卒入社の同期は20人でしたが、3年後には8人まで減っていましたね。
簡単に言うと就業条件がとことん悪いから離職率が高く、人員不足が発生しやすいんですね。
この内容に関してはホテルマンは転職をすべき!経験者が考える転職について。という記事でも書いてますので参考程度にご確認ください。
有給休暇を取らせない雰囲気がある。
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ホテル業界の暗黙の了解として、有給休暇の取得のハードルが高く設定されていることが挙げられます。
年中無休の為、一斉にお休みする日がありません。
そのためなるべく時期をずらして取るのですが、ここで障害(?)となるのが下記のような方たちです。
ポイント
- 仕事が大好きな人
- 仕事が追いついていないマネージャー
- 数字ばかりを見ている管理職
仕事が大好きなので、有給なんていりません!って人や
仕事が多すぎてタスク管理、シフト管理が出来ていないマネージャー。
数字しか見ずに「人件費を減らせ!!」と言ってくる管理職。
時期をずらして有休をとるのも関係ない!!
と言わんばかりの圧力で有給休暇について目を光らせています。
【同調圧力】ってやつですね。
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みんなで取れるように頑張ろう!
とはいかないのがホテルの人間関係・・・。
職場環境によるところが大きい
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僕のいたホテルは大型のホテルで900室を超えるホテルでした。
所謂シティホテルというもので、客室のほかチャペルや宴会場、もちろんレストランもありました。
ただ部署によっての格差が浮き彫りになる場面が非常に多かったです。
取得しやすい部署
- フロント → 比較的取りやすかった。
【理由】お客様と関わる機会は少なく、事務作業が多いから。 - ベル → フロントと同じ部署の為、取りやすい。
【理由】フロントからヘルプを出すことが出来る。アルバイトが多い。 - 宴会 → 宴会が入っていないときは取りやすい。
【理由】稼働していないときはスタッフがいる必要がないため。
取得しにくい部署
- レストラン → ほぼ取れない。
【理由】お客様がどれだけ来るか不明なので人数を削れない。絶対にマンパワーが必要。 - 宴会販売 → ほぼ取れない。
【理由】担当者として宴会がある日は休日でも出てくるくらい、過酷なため。 - 宿泊販売 → 取りにくい。
【理由】大手の旅行代理店との付き合いで取れないことも多い。
配属された部署によって、取れる取れないの差が非常に激しい。
配属場所は神のみぞ知る、みたいなところがありますから一つの目安としてみてください。
実際にホテルで有給休暇は取得できたのか。
実際に僕が働いていた時期は、今よりもインバウンドが少なかったですが
それでも観光客は多かったです。
(※インバウンド・・・国外から来た観光客)
特にシーズンによっては、一つの村ができるじゃないか!!ってくらい人がいましたね。
そんな中働いているときの有給休暇の取得日はなんと○○日でした。
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びっくりするくらい取れないですよ(笑)。
7年間で希望を聞いてもらえたのは冠婚葬祭をのぞく1日のみ。
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見出しでかなりインパクトがありますが、有給休暇の取得が出来たのは一日のみでした。
かなりやばいですよね(笑)
なんなら兄弟の結婚式ですら出すの渋られたことありますからね・・・。
ようやく取れた一日も年度始まりに何月何日にとるか決めなさいというものでした。
長期休みじゃないです。一日だけです。
しかもこの一日は毎年じゃなくて3年に一回のボーナスタイムでした。
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いやぁ、中々に辛いもんですよ。
転職して初めて有給って使えるもんなんだって思いましたもん。
リフレッシュ休暇なるものはあったが、実質有休の強制消化で権利ではなかった。
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リフレッシュ休暇というものを取り入れている企業も多いと思います。
僕も最初聞いたときに自分で好きな時に取れる休暇があるなんていいやん!と思ってましたが
結局は有給休暇をリフレッシュ休暇として謳っているだけで、結局好きな時には取れないし、有給は減るしで散々でした。
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実際に有給休暇からなのか、
そうでないのかは確認しておくべきでしょう。
有給休暇を交渉する方法
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ではホテル有給休暇が絶対に取れないかというと、そうではありません。
部署によって取れることもありますのでその際に大事な3つを考えてみましょう。
シフトの調整
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一番大事なのはシフトの調整ですね。
ホテル業は基本的にシフトで働くので、みんな一斉の休みというものはありません。
その分、有給休暇が取りづらくなっています。
人員の確保が大変であるということですね。
その為、上長や周りのスタッフと相談しながら有給休暇を取得する必要があります。
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これがまた大変なんですよね・・・。
調整がめんどくさくて取れなくていいや!って人も結構いました。
あとは単純に調整しておかないと、後々ハブられることが多いです・・・。
どこの部署にもお局様的な方はいるので、人間関係がしんどくなるケースもあります。
有給休暇を取得するときには気を付けてみましょう。
部署内の有給休暇消化率を確認。
これも大事です。
僕は料飲部というレストランの部門にいましたが、
レストランもいくつかあり、片方は取れるけどもう一方の店舗は取れないという事象が発生していました。
取れない店舗から部課長にクレームが入り
部課長直々に取れないと言ってくるか時季変更権を使ってきます。
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他部署も含め、どんな割合で使われているかを
予めリサーチしておきましょう。
閑散期を狙う。
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ホテル業は繁閑期の差が非常に激しい職業です。
その為有給休暇の取得を考えるのであれば、ほぼ閑散期に取ることになるでしょう。
例えば僕の働いていた京都の閑散期は冬でした。
冬の京都は見所もありますが、春・夏・秋に比べると観光資源が減るからです。
繁忙期の半分以下の稼働率はザラなので、有給休暇も取得しやすくなります。
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閑散期は仕事が落ち着いている分
イライラしている人もいないので精神的にも取りやすいです(笑)
まとめ:ホテルで有給休暇取得は難しい。就職・転職を考える場合は就業条件などを細かく確認しよう。
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有給休暇は働いている人に付与された平等な権利です。
使えるのと使えないのとでは、ワークライフバランスやQOLに大きく差が出ること間違いなし。
ホテル業では正直まだまだ使えることは少ないでしょう。
ただ働き方改革で年々宿泊業を取り巻く環境も変わってきています。
年に5日は必ず取得する法律も施行されましたしね!
(僕が現役の時に法案作ってほしかったです!!!)
それでは再度使うときに考えることをおさらいしておきましょう。
大事なポイントのおさらい
- 周りとのシフト調整
- 各部署の有休取得率の把握
- 繁忙期ではなく時期をずらして狙う
上記3つを加味しても取れる可能性は低いので、他の職種を考えるのもありです。
しっかりと吟味した上で、ホテル業界を選びましょう。
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やっぱり違った・・・とならないように
予め調べておきましょうね!
他にもホテルの記事を書いているのでよかったらご覧ください!