HSPとは
HSPとはHighly Sensitive Personの略語で、生まれつき神経が細やかで、音・光・匂い、そして対人関係において、感受性が強く、敏感な気質を持っている人のことを指します。
HSPにはDOES
- 物事を深く考えて処理する
- 刺激を過剰に受け取る
- 共感性が強い
- 些細な刺激を察知する
と呼ばれる4つの特徴がありますが、人によって何に対してより敏感であるかというのは異なります。
人とのコミュニケーションが苦手で、人間関係にストレスを感じやすい方も多くいる中で、一方では、社交的な性格の方もHSPの中にはいらっしゃいます。
ここでは、HSPの中で分類わけされる4つの種類について説明していきたいと思います。
関連記事HSPにはどのような特徴がある?HSPとは
続きを見る
HSPの種類
HSPの種類は4つに分けることができ、内向的であるか外交的であるか、そして、刺激を求めるか刺激をあまり求めないかに関して、それぞれ特徴が異なってきます。
HSPでは、刺激を過剰に受けてしまうため、内向的な性格になる方が多いですが、自ら刺激を求めるタイプもあります。
これはHSPの中のHSS(High Sensation Seeking)型と呼ばれ、刺激を探求していくという性格を持っています。
以下では、HSPの4つの種類について詳しく見ていきます。
HSP/内向型HSP、HSP&非HSS
内向型HSPは、HSPの種類の中で全体の約70%を占めており、多くの方がこの分類に当てはまる、最も分かりやすいタイプだと言えます。
ここに当てはまる方は、刺激を過剰に受けやすく、人間関係などに関して疲れを感じやすいことから、一人でいる時間が多くなりがちという特徴があります。
また、一人で深く考え込んでしまうため、自分を責めやすくなってしまうということもあります。
しかしその分、深く考えたうえで行動できるため、リスク回避能力が高く、人にやさしく接することができると言えます。
HSE/外向型HSP、HSP&HSS
HSE(Highly Sensitive Extroversion)の方は、繊細で思慮深く行動しつつも、刺激を求めて外向的に行動する一面も持っているタイプです。
ここに当てはまる方は、刺激にはあまり強くありませんが、人と関わることで気分転換をすることや、他の人との協力体制を好む傾向があります。
しかし、一人の時間が必要ないというわけではなく、社交的ではありますが、人によっては得意としない刺激もあり、一人でじっくり考え込む時間もあります。
活発であるという面の一方では、気づかないところで疲れがたまりやすいため、他の人との距離感を大切にしながら、コミュニケーションを取っていくことが大切になってくるでしょう。
HSS型HSP/刺激追求型HSP、非HSS&非HSP
HSS型HSPの方は、刺激に対してポジティブであり刺激を求めるタイプではありますが、社交的というわけではなく、内向的な性格も持ち合わせています。
繊細で刺激に対して敏感という面では他の型とは変わりませんが、HSS型のHSPは、全体の約6%しかいない珍しいタイプであると言えます。
何か新しいことにチャレンジしたいという好奇心はありますが、燃え尽きてしまい、刺激をストレスに感じることも多くあります。
一人であっても何でもやってみたいという気持ちがあり、あまり深く考えず、リスクを恐れずに行動することがあります。
HSS型HSE/刺激追求・外向的HSP、HSS&非HSP
HSS型HSEの方は、刺激を求め、外向的に行動するという気質を持っています。好奇心が旺盛であるうえに、社交的で人と一緒に物事を進めていくことができます。
ここに当てはまる方は、HSPの中でも最も活発で、リーダーシップも取れるという特徴があります。
しかし、外向的ではありますが、深く考え込むという気質がなくなるわけではなく、社交的な分、些細な言葉でも傷ついてしまうことがあり、裏で疲れるという二面性を持ち合わせています。
まとめ
HSPは内向的で一人が好きであるというイメージが強く持たれているかもしれませんが、HSSと呼ばれる外向的な性格を持っているタイプもあります。
しかしHSPの方が持ち合わせている特徴として、刺激に対して傷つきやすく疲れやすいという面は変わりません。
また、外では明るく振舞っていても、家に帰ると一気に疲れが来てしまう方も少なくありません。
一人の時間を大切にしたい人や、人との適度なコミュニケーションを好む人など、4つの種類でリラックス方法が異なりますが、自分がリフレッシュできる時間をしっかりとることが非常に大切になってきます。
HSPは欠点が目立ちがちになっていますが、感受性豊かで人の気持ちが理解できる、優しい性格の持ち主です。
自分の強みや弱みをしっかりと理解し、それぞれの特徴を生かした生き方を切り開いていきましょう!